ジッパーがついて、食品を保存できる袋=ジップロック®は、アメリカで食品保存用ラップを販売していたダウ・ケミカル社が開発したものだ。それは1960年代の中ごろのことだという。ある展示会で「ジッパーを開け閉めする」というアイディアを得たダウ・ケミカルの担当者は、自社がもつポリエチレン技術を使い、台所で使うジッパー袋を作ったらどうか、と思ったのである。それが形となったのは1970年頃のこと。1972年には「ZIPLOC」(ジップロック)ブランドのストレージバッグとして、アメリカ中に広まったのだった(1998年からは、S.C.Johnson社がジップロックブランドと生産設備を取得)。